青山ブックセンターから、恒例の夏のブックフェスティヴァルのために本を推薦してほしいという依頼をうけました。今年のテーマは「水景」だそうです。すぐ思いついたのが、次の本。で、簡単なコメントをしたためてみました。
ヨシフ・ブロツキー『ヴェネツィアーー水の迷宮の夢』
(金関寿夫訳、集英社、1996年)
「ヴェネツィアといえば水の都。アメリカに亡命したロシアの詩人が、まるで恋人との密会のようにこの都会への旅をくりかえす。生まれたのはごく短い、磨き抜かれた散文の群れ。そう、「人は自分が見つめるものなのだ」。旅先でひとり読めば、さらに心に響きます。」
ブロツキーの英語散文がぼくは好きで、お手本だと思っています。じつはこの翻訳は持っていないのですが、尊敬する故・金関さんのお仕事の中でも珠玉のできばえだという評判。
金関さんの傑作絵本『カニツンツン』は、そういえば息子が言葉を覚えたころの愛読書でした。
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